1.高校三年生(1963.6)

作詞:丘灯至夫
作曲:遠藤実

赤い夕日が 校舎をそめて
ニレの木陰に 弾む声
ああ 高校三年生 ぼくら
離れ離れに なろうとも
クラス仲間は いつまでも

泣いた日もある 怨んだことも
思いだすだろ なつかしく
ああ 高校三年生 ぼくら
フォークダンスの 手をとれば
甘く匂うよ 黒髪が

残り少ない 日数(ひかず)を胸に
夢がはばたく 遠い空
ああ 高校三年生 ぼくら
道はそれぞれ 別れても
越えて歌おう この歌を


2.水色のひと(1963.6)

作詞:丘灯至夫
作曲:遠藤実

心のいたむ日 淋しい日
思い出すんだ 水色のひと
流れる夜霧が 東京の 東京の
ドリーム・ネオンを 濡らすよに
やさしくささやく あの声が

たよりになるのは 自分だけ
いつか教えた 水色のひと
名前もところも 知らないが 知らないが
いまでも生きてる あざやかに
勇気を出しなと あの声が

アカシヤ落葉を 踏みながら
思い出すんだ 水色のひと
イタリアン・カット なつかしい なつかしい
姿にひょっこり 逢えそうな
今夜もきこえる あの声が


3.修学旅行(1963.9)

作詞:丘灯至夫
作曲:遠藤実

二度とかえらぬ 思い出乗せて
クラス友達 肩よせあえば
ベルが鳴る鳴る プラットホーム
ラララ……
汽車はゆく 汽車はゆく
はるばると はるばると
若いぼくらの 修学旅行

地図をひろげて 夢見た町を
僕のカメラで 撮した君を
思い出すだろ いついつまでも
ラララ……
汽車はゆく 汽車はゆく
ひとすじに ひとすじに
若いぼくらの 修学旅行

霧の港に 湖畔の宿に
名残りつきない 手と手を振れば
あとを追うよな 小鳥の群よ
ラララ……
汽車はゆく 汽車はゆく
さようなら さようなら
若いぼくらの 修学旅行


4.学園広場(1963.10)

作詞:関沢新一
作曲:遠藤実

空にむかって あげた手に
若さがいっぱい とんでいた
学園広場で 肩くみあって
友と うたった 若い歌

涙ながした 友もある
愉快にさわいだ 時もある
学園広場に 咲いてる花の
ひとつ ひとつが 想い出さ

ぼくが卒業 してからも
忘れはしないよ いつまでも
学園広場は 青春広場
夢と 希望が ある広場


5.仲間たち(1963.11)

作詞:西沢爽
作曲:遠藤実

歌をうたって いたあいつ
下駄を鳴らして いたあいつ
思い出すのは 故郷の道を
みんな一緒に はなれずに
ゆこうといった 仲間たち

帽子まるめて いるあいつ
リンゴ噛って いるあいつ
記念写真は とぼけていても
肩をならべた ツメエリにゃ
夢をだいてた 仲間たち

手紙よこせと いうあいつ
あばよあばよと いうあいつ
口じゃ元気に どなったくせに
ぼくが故郷を たつ朝は
涙ぐんでた 仲間たち


6.あゝ青春の胸の血は(1964.1)

作詞:西沢爽
作曲:遠藤実

あふれる若さ あればこそ
未来にむかい 我ら立つ
海の太陽 山の雲
輝け命の 歌声に ああ
青春の胸の血は
夢ひとすじに燃えるもの

まぶたに淡き 花菫(はなすみれ)
行きずりの君 今いずこ
虹は消えても 若き日の
儚き思い出 忘るまじ ああ
青春の胸の血は
夢ひとすじに燃えるもの


7.夕月の乙女(1964.1)


8.涙の敗戦投手(1964.3)


9.君たちがいて僕がいた(1964.3)

作詞:丘灯至夫
作曲:遠藤実

清らかな青春 爽やかな青春
大きな夢があり
かぎりないよろこびがあった
はかない希みがあり
つらい別れもあった
そんな時はいつも…
母にも似た 優しい 目差しの
君たちがいて そして 僕がいた

心の悩みを うちあけ合って
眺めたはるかな 山や海
言葉はつきても 去りかねた
そんなときには いつの日も
ああ 君たちがいて 僕がいた

涙をこぶしで ぬぐっていたら
遠くでこっそり 見つめてた
あの娘の瞳も ぬれていた
そんな日昏れも あったけど
ああ 君たちがいて 僕がいた

さよならする日は 肩くみあって
しあわせ信じて うたおうよ
大人になるのは こわいけど
そんなときにも 離れずに
ああ 君たちがいて 僕がいた


10.青春はぼくらのもの(1964.3)


11.東京新宿恋の街(1964.4)


12.まだみぬ君を恋うる歌(1964.6)

作詞:丘灯至夫
作曲:山路進一

*夕陽の空に 希望をかけて 心ひそかに 夢を見る
逢いたくて 逢いたくて この世にひとり いる筈の
まだ見ぬ君を 恋うるかな

*どこかで眠る その人だって ひとり苦しい 夜もあろ
淋しくて 淋しくて 数ある乙女 そのなかの
まだ見ぬ君を 恋うるかな

*険しい道も 二人でならば 心強かろ 明るかろ
逢えたらば 逢えたらば やさしく肩に 手をおこう
まだ見ぬ君を 恋うるかな


13.おみこし野郎(1964.8)


14.花咲く乙女たち(1964.8)

作詞:西条八十
作曲:遠藤実

カトレアのように 派手なひと
鈴蘭のように 愛らしく
また忘れな草の 花に似て
気弱でさみしい 眼をした子
みんなみんな どこへゆく
街に花咲く 乙女たちよ
みんなみんな どこへゆく
街に花咲く 乙女たちよ

あの道の角で すれちがい
高原の旅で 歌うたい
また月夜の 銀の波の上
ならんでボートを 漕いだひと
みんなみんな 今はない
街に花咲く 乙女たちよ
みんなみんな 今はない
街に花咲く 乙女たちよ

黒髪をながく なびかせて
春風のように 笑う君
ああだれもが いつか恋をして
はなれて嫁いで ゆくひとか
みんなみんな 咲いて散る
街に花咲く 乙女たちよ
みんなみんな 咲いて散る
街に花咲く 乙女たちよ


15.若き旅情(1964.8)


16.青春の大阪(1964.9)


17.右衛門七討入り(1964.11)


18.火消し若衆(1965.1)


19.木挽哀歌(1965.1)


20.北国の街(1965.3)


21.はやぶさの歌(1965.3)


22.竹千代の唄(1965.3)


23.東京は恋する(1965.4)

作詞:丘灯至夫
作曲:山路進一

肩にやさしく 手をおいて
見上げる夜の オリオン星座
こんなにひろい 街だけど
歩いているのは 二人だけ
ああ 東京は 恋する
恋する街よ

花の香りか 黒髪か
より添う胸に 夜風も甘い
いつかはきっと しあわせが
くるよといえば うなずいて
ああ 東京は 恋する
恋する街よ

ふたりの夢を あたたかに
ネオンがつつむ ターミナル
手をふる別れ つらいけど
明日もここで また逢える
ああ 東京は 恋する
恋する街よ


24.あゝりんどうの花咲けど(1965.6)


25.たそがれの人(1965.8)


26.夜霧のラブレター(1965.8)


27.高原のお嬢さん(1965.10)

作詞:関沢新一
作曲:松尾健司

あの人に逢いたい たまらなく逢いたい
高原に風はわたり 白樺はゆれていた
夏がゆけば 恋も終ると
あの人はいつも言ってた
リーフ・リーフ……
君にぼくの 恋を語ろう

つぶらなる瞳よ つぶらなる瞳よ
高原の夏はすぎて 別れゆく夜はきた
一人よせる 夢ははてなく
残り火は 赤く燃えてた
リーフ・リーフ……
ぼくの恋は 消えてしまった

あの人に逢いたい たまらなく逢いたい
東京の空のどこか あの人は住んでいる
せめて いちど 逢ってききたい
夏の日の 恋は嘘かと
リーフ・リーフ……
東京の 秋は淋しい


28.山のかなたに(1966.1)


29.哀愁の夜(1966.2)

作詞:古野哲哉
作曲:戸塚三博

なんて素敵な 夜だろう
星はきらめく 瞳はうるむ
ああきみと行く 夜風の舗道(みち)は
いつかふたりの胸に
恋を育てた あの日の舗道よ

夢を見るから ゆれるのか
長い黒髪 波うつように
ああ街の灯は やさしくもえて
何か誓いの言葉
交わしたいよな ふたりの夜よ

たとえ別れは 辛くとも
想うこころは 変わりはしない
ああ面影が 消えないように
きみと歩いた舗道に
ひとりたたずむ 哀愁の夜


30.友を送る歌(1966.4)

作詞:植田俤子
作曲:戸塚三博

きみは別れてゆく 風の中
きみは別れてゆく 遠い道
うしろすがたに ただ祈る
夢をそだてた 青春の日を
忘れてくれるな いつまでも

きみの愛した人 いまはなく
きみの愛した街 あかねいろ
うしろすがたに 思い出す
若い涙を 流したきみと
ふたりでささげた 白い花

きみは歩いてゆく 眉上げて
ぼくも歩いてゆく はるばると
うしろすがたの さびしさも
ひとり旅立つ 男の心
幸せ祈るよ いつまでも………


31.今日かぎりのワルツ(1966.5)


32.銭形平次(1966.5)

作詞:関沢新一
作曲:安藤実親

男だったら一つにかける
かけてもつれた 謎をとく
誰がよんだか 誰がよんだか
銭形平次
花のお江戸は 八百八町
今日も決めての 今日も決めての
銭がとぶ

やぼな十手は みせたくないが
みせてききたい こともある
悪い奴らにゃ 悪い奴らにゃ
先手をとるが
恋のいろはは 見当つかぬ
とんだことさと とんだことさと
にが笑い

道はときには 曲がりもするが
曲げちゃならない 人の道
どこへゆくのか どこへゆくのか
銭形平次
なんだ神田の 明神下で
胸に思案の 胸に思案の
月をみる


33.ひとりぼっちの女の子(1966.6)


34.絶唱(1966.8)

作詞:西条八十
作曲:市川昭介

愛おしい 山鳩は
山こえて どこの空
名さえはかない 淡雪の娘よ
なぜ死んだ ああ 小雪

結ばれて 引き裂かれ
七年を 西東
いのち短く 待つ日は永く
泣きぬれた ああ 小雪

山番の 山小舎に
春が来る 花が咲く
着せて空しい 花嫁衣裳
とこしえの ああ 小雪

なぜ死んだ ああ 小雪


35.雨の中に消えて(1966.8)


36.ブルー・トランペット(1966.12)

作詞:古野哲哉
作曲:船村徹

夜の中から 流れてひびく
ブルー ブルー トランペット
誰が吹くのか 心にしみる
夜を失くした 泣き虫ペット
夜ふけの空に 涙が匂う
ホッホー

二度とあえない あの人なのに
ブルー ブルー トランペット
想いださせて 悲しくさせる
ひとりぽっちの 泣き虫ペット
泣かずにおくれ 辛いじゃないか
ホッホー

呼んでおくれよ もいちど恋を
ブルー ブルー トランペット
ぼくとうたおう 想いをこめて
うるむ音色の 泣き虫ペット
涙はすてて 悲しまないで
ホッホー


37.一心太助 江戸っ子祭り(1967.1)


38.星の広場へ集まれ!(1967.3)

作詞:古野哲哉
作曲:戸塚三博

娘たちの髪に 匂う花はバラよ
どんなに恋に うつつをぬかし
騒ごと今日は 自由さ
君の好きな人はだれ
つれておいで 恋人を
若ものの広場では
星たちも 待つころ

君の好きな人はだれ
つれておいで 恋人を
若ものの広場では
星たちも 待つころ

みんな歌え踊れ
今日は恋の祭り
うかれる街に 夕闇おりて
気分はまさに 上々
君の好きな人はだれ
つれておいで 恋人を
若ものの広場では
星たちも 待つころ

君の好きな人はだれ
つれておいで 恋人を
若ものの広場では
星たちも 待つころ

夜の空をあかく
染める恋の唄よ
酒くみかわそ 情熱の酒
朝日がのぼる 時まで
君の好きな人はだれ
つれておいで 恋人を
若ものの広場では
星たちも 待つころ

君の好きな人はだれ
つれておいで 恋人を
若ものの広場では
星たちも 待つころ


39.北国の旅情(1967.3)

作詞:西河克巳
作曲:松尾健司

君をたずねて やってきた
雪にふるえる 北の町
胸は高なる あのあこがれの
かがやく嶺に 夢はとぶ
あヽ ただひとり
青春の青春の 旅の朝

甘い涙を かみしめて
嫁いで行くよ 明日の日は
君の涙は 忘れはしない
さよなら言って 別れよう
あヽ ただひとり
青春の青春の 旅の空

あつい心を だきしめて
登る谷間の 岩かげに
春を待つのか 雪割草よ
ふまずに行こう 君のため
あヽ ただひとり
青春の青春の 旅の路


40.あいつと私(1967.5)

作詞:丘灯至夫
作曲:船村徹

愛していると いったら負けで
愛してないと いったら嘘で
どうにもならずに 蹴とばす小石
ルルル ランラン ルルル ランラン
若さがまぶしい
私とあいつ あいつと私
私とあいつ あいつと私

素知らぬ顔を している時も
サファイアいろに きらめく瞳
恋しているさと 指さす誰か
ルルル ランラン ルルル ランラン
噂も気になる
私とあいつ あいつと私
私とあいつ あいつと私

寄り添う夢に 背中をむけて
孤独なあいつ にくめぬあいつ
気弱なこころよ はじけて消えろ
ルルル ランラン ルルル ランラン
離れりゃ 淋しい
私とあいつ あいつと私
私とあいつ あいつと私


41.じっとしてると恋しい(1967.7)


42.夕笛(1967.8)

作詞:西條八十
作曲:船村徹

ふるさとの 蒼い月夜に
ながれくる 笛の音きいて
きみ泣けば わたしも泣いた
初恋の ゆめのふるさと

おさげ髪 きみは十三
春くれば 乙女椿を
きみ摘んで うかべた小川
おもいでは 花のよこがお

ふるさとへ いつの日かえる
屋敷町 ふるいあの町
月の夜を ながれる笛に
きみ泣くや 妻となりても

ああ花も恋も かえらず
ながれゆく きみの夕笛


43.センチメンタル・ボーイ(1967.8)

作詞:河端茂
作曲:山屋清

夢をあげよう
夢をあげよう
ぼくの夢をみんなあげよう
きみが倖せになれるなら
ぼくには夢がなくなってもいい
えくぼ押さえてる きみの小指に
投げキスをして
ああ ぼくはセンチメンタル・ボーイ

虹をあげよう
虹をあげよう
ぼくの虹をみんなあげよう
きみを美しくできるなら
ぼくには虹がなくなってもいい
涙うかべてる きみの瞳に
ほほえみながら
ああ ぼくはセンチメンタル・ボーイ

歌をあげよう
歌をあげよう
ぼくの歌をみんなあげよう
きみに微笑みがもどるなら
ぼくには歌がなくなってもいい
遠く消えてゆく きみの背中に
手をふりながら
ああ ぼくはセンチメンタル・ボーイ
ああ ぼくはセンチメンタル・ボーイ


44.くちなしのバラード(1968.1)

作詞:万里村ゆき子
作曲:万里村ゆき子

ひそやかなためいき 小さくひとつ
ひそやかな花の香に 小さくきえた
君のその手は とてもつめたいけど
なにもいわずに ぼくにあずけて
見つめていようよ 白いくちなしの花

ひそやかなはじらい かすかにひとつ
ひそやかな花かげに かすかにだいた
ぼくの心に 鐘がなってる
なにもいわずに いついつまでも
見つめていようよ 白いくちなしの花

ひそやかなまなざし やさしくひとつ
ひそやかな花びらに やさしくゆれた
君のその目は 夜霧にぬれたけど
なにもいわずに そっとよりそい
見つめていようよ 白いくちなしの花


45.北風のビギン(1968.1)


46.残雪(1968.3)

作詞:高峰雄作
作曲:戸塚三博

雪国の雪国の 恋ははかなく
粉雪に粉雪に うもれて死んだ
結ばれぬ 夢と知りつつ
求め合う 心と心
ああ さいはての雪の世界か

どこまでもどこまでも 共に生きると
若き日の若き日の 憂を抱いて
人の世の 流れの中に
こぼれゆく 花のつぼみは
ああ 残雪の雪の白さよ

ひたすらにひたすらに 愛を求めて
帰りこぬ帰りこぬ 空の墓標に
悲しみを たたえて映える
残雪の 光の中に
ああ 永遠の心がゆれる


47.オレは坊っちゃん(1968.6)


48.喧嘩鳶(1968.6)


49.ふたりだけの街角(1968.9)


50.青春の鐘(1969.1)


51.京の恋唄(1969.2)


52.ああ!!桜田門(1969.7)


53.北国にひとり(1969.12)

作詞:水木京子
作曲:水木京子

北国を遠く 訪ねて来たのに
あなたはもう 私を忘れていたの
変らぬ心で 愛していたのよ
嘘でもいい 私を抱いてほしかった
さよなら あなた
別れて 行くわ
あなたの 倖せを
祈って いつまでも
北国の空に 太陽がゆれる
見上げていなければ 涙が落ちる

悲しい心が あなたを呼んでる
嘘でもいい あなたの言葉をかえして
さよなら あなた
別れて 行くわ
あなたの 思い出を
雪に うずめて
北国を遠く 離れて行く時
並んだ山だけが 私を見てた
並んだ山だけが 私を見てた


54.いつか来るさよなら(1969.12)


55.紫のひと(1970.9)

作詞:丘灯至夫
作曲:北原じゅん

忍び逢う 夜のふたりは
むらさきの 霧に抱かれて
離れては
離れては 生きてゆけない
すがりつき 泣いたあのひと
あのひとの 声がきこえる
むらさきの 霧の降る夜

忍び逢う 恋のはかなさ
むらさきの 霧に抱かれて
あなただけ
あなただけ 生きる希望よ
顔埋め 泣いたあのひと
むらさきの 霧の彼方に

ひとの目を 避けるふたりに
いつかくる 恋の終りよ
このままで
このままで 死んでゆきたい
夜明けまで 泣いたあのひと
あのひとが いまも恋しい
むらさきの 霧の降る夜


56.春の坂道(1971.7)


57.里の花ふぶき(1971.7)


58.初恋(1971.9)

作詞:島崎藤村
作曲:若松甲

まだあげ初めし 前髪の
林檎のもとに 見えしとき
前にさしたる 花櫛の
花ある君と 思いけり

やさしく白き 手をのべて
林檎をわれに あたえしは
薄紅の 秋の実に
人恋い初めし はじめなり

わがこころなき ためいきの
その髪の毛に かかるとき
たのしき恋の 盃を
君が情に 酌みしかな


59.流浪(1972.9)


60.サンチャゴの鐘(1973.9)


61.一葉舟(1977.1)


62.怪傑!!児雷也(1977.6)


63.その人は昔(テーマ)<1977年録音ver.>(1977.6)


64.ららばい(1979.3)


65.グッド・バイ・ソング(1980.1)


66.明日は明日で(1980.1)


67.愛だなんて言うまえに(1982.6)


68.つばさ(1983.4)

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

風のままに 雲は流れる
何を夢みて 俺は今旅立つ
ざわめきに消えた 春の短さ
にぎりしめて 涙 ぬぐえば
空は 空は ただ―――夕やけ

時のままに 人は流れて
過ぎた季節を 花をふといとしむ
あのひとに友に 告げたさよなら
にぎりしめて 涙 ぬぐえば
空は 空は ただ―――夕やけ

(セリフ)“欲しいなァ つばさ”

なつかしい恋も 愛の形見も
つばさ深く 抱いてとびたい
高く遠く ただ―――はるばる

なつかしい歌も 友の笑顔も
つばさ深く 抱いてとびたい
高く遠く ただ―――はるばる


69.落日のあとで(1990.9)


70.友よ(1991.11)

作詞:秋元康
作曲:杉本真人

ああ 友よ
今も 元気かい?
俺は どうにか
生きているよ

過ぎた時のまぶしさを
なつかしむことは
やさしいことでも
長い旅のその途中
振り返るなんて
無駄なことさ

人生は 終わるまで
きっと まぶしい

ああ 友よ
変わってないな
同じ 時代を
生きた仲間

ああ 友よ
酒を飲みながら
あの日みたいに
語り明かそう

いつも太陽の下を
生きてゆくことは
難しいけれど
雨が 降るその空にも
太陽があると
信じて来た

この道が 終わる頃
きっと また逢おう

ああ 友よ
今も 元気かい?
俺は どうにか
生きているよ

ああ 友よ
酒を飲みながら
あの日みたいに
語り明かそう

ああ 友よ
酒を飲みながら
あの日みたいに
語り明かそう


71.人生半分(1992.6)


72.君へ心こめて(1997.8)

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

木枯しの夜空を 肩にささえて
あてもない旅びと 俺も君も
若さゆえにすてた 花の二片
愛の日々よ 熱き友よ

振りむけば流星 北へ尾を引く
今さらにいたみは 君のなみだ
望むひとに夢に めぐり逢えたか
寒さ閉ざす 明日はあるか

悲しみを悔みを 抱いて生きるな
何よりも 君には それを願う
俺が心こめる 歌の一片
春を告げろ 君に届け

俺が心こめる 歌の一片
春を告げろ 君の空に

春を告げろ 君の空に


73.29小節の挽歌(1997.8)


74.君よ 振りむくな(1999.1)

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

立ちどまるな 決して振りむくな
走り続けろ君よ 力のかぎり

今、春を待つ風はつめたく
たとえば凍える日々なら
ただ ゆらゆらと
涙に希望に身体をまかせて
ためらいも人も 抱きしめて眠れ

立ちどまるな 決して振りむくな
走り続けろ君よ 力のかぎり

今、何よりも熱いいたみが
たとえば 昨日の恋なら
ただ しみじみと
寒さにあいつに想いをまかせて
ぬくもりも傷も 抱きしめて眠れ

立ちどまるな 決して振りむくな
走り続けろ君よ 力のかぎり

今、疑いに 心とざして
たとえばうつろな旅路なら
ただ さらさらと
出逢いに別離に流れをまかせて
夕やけも虹も 抱きしめて眠れ

立ちどまるな 決して振りむくな
走り続けろ君よ 力のかぎり
立ちどまるな 決して振りむくな
走り続けろ君よ 力のかぎり
力のかぎり


75.想い出カフェ・オ・レ(2000.1)

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

ひと雨来れば さりげなく
うつむいて 涙かくせる
にじむ黄昏かきまぜて カフェ・テラス
くやしいけれど これ以上
幸せを追えば 悲しみ
そんな別れの 苛だちに――耐えきれず
俺の若さが 君を泣かせて
夢の終りを 押しつけた
カフェ・オ・レ 白いカップ 白いスーツ
カフェ・オ・レ 揺れた瞳 揺れた肩
小さな吐息に 愛はこぼれ
風の街を つきぬけた

すまなさなどに 気づいても
あやまちはすでに 傷あと
苦いつぶやき飲みほして カフェ・テラス
“さよなら”告げた テーブルに
想い出を追えば 悲しみ
やりきれなさに 飛びだせば――にわか雨
俺の寒さが 君をまさぐる
夢の終りを 振りかえる
カフェ・オ・レ 白いカップ 白いスーツ
カフェ・オ・レ 遠い瞳 遠い肩
移ろう季節に 愛はこぼれ
今は 誰の うでの中…

カフェ・オ・レ 白いカップ 白いスーツ
カフェ・オ・レ 遠い瞳 遠い肩
移ろう季節に 愛はこぼれ
今は 誰の うでの中…


76.小さな手紙(2000.8)


77.蜃気楼(2000.10)

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

思いがけず 夢にはぐれ
人はいつも 人にすがり
街角は 冷ややかに
逝く春を 見つめる
揺れないで 泣かないで
うつむかないで
寒い午後は 誰かの手に
ゆだねればいい
想い出して 母の胸に
顔をうずめ 泣いた頃を
遠い日の 木もれ陽は
おだやかに よみがえる
季節ごとに 風は変り
季節ごとに 人はめぐり
あのひとも このひとも
振りむけば ゆりかご
出逢いにも 別離にも
ぬくもりはある
いたみ溶かす 愛があれば
ほほえみはくる
思いがけず 涙ぐんで
人はいつも 人にすがり
陽炎の日々の中
とまどいを くりかえす
揺れないで 泣かないで うつむかないで
寒い午後は 誰かの手に ゆだねればいい
寒い午後は 誰かの手に ゆだねればいい


78.浮世まかせ(2002.5)

作詞:上田成幸
作曲:上田成幸

花を枕の 盃に
紅のかおりの 舞う午後は
好いた惚れたに 酔うもよし
浮世まかせの 春だもの

とぎれとぎれに 蝉しぐれ
ほろり情に つまづいて
遠い父母 抱くもよし
浮世まかせの 夏の宵

夢をたずねて いそぐ男(ひと)
待ってこがれて やせる女(ひと)
背中合わせの 旅もよし
浮世まかせの 秋深く

どこか恋しい 古傷に
更けて木枯らし 冴える夜は
心ふるえて 泣くもよし
浮世まかせの 冬の中

いいさ そうだよ 誰も皆
浮世まかせの 風車


79.恋唄<2004年録音ver.>(2004.7)

作詞:すずきじろう
作曲:浜圭介

おもいでつもる ふるさとに
昔あずけた 恋ひとつ
ただなつかしく たずねれば
涙のあとを 見るばかり

あなたがとても 好きだった
竹の葉末の 露の色
ふるえながらも この腕に
こぼれて落ちた 夢のいろ

しみじみ胸に よみがえる
忘れたはずの うたのふし
今ははるかな 恋唄の
おぼろにけぶる うしろ影


80.船頭小唄(2006.7 )



芸能生活50周年記念 舟木一夫プレミアムBOX ~ありがとう そして明日へ~